仙台お布施の真言宗成田山国分寺インスタグラム

先祖供養

真言宗成田山国分寺の先祖供養

供養とは

 真言宗成田山国分寺では通年たくさんの先祖供養を執り行っています。供養とは供給資養きょうきゅうしようの略語です。利と法の二種供養があり、二種に敬を加えて三種供養もあります。

 現在自分が生きているということは父母がいたからです。父母がいたのは先祖があるからこそです。仏教では先祖を敬い、生きている者が、その恩に報い先祖供養することが善行であり、その徳の積み重ねが果報となり幸せになると説いています。先祖供養をした功徳の七分の一が先祖に、残りの七分の六が自分にそそがれるといわれます。先祖供養を十分に行うことが、自分自身の幸せのためでもあるのです。先祖供養をないがしろにしていると幸せになれないということです。

先祖供養の墓参り

 それでは先祖供養とはどのようにするのでしょうか。まずは先祖の墓や真言宗成田山国分寺の場合は納骨堂へのお参りです。すがすがしく整え、先祖の冥福を祈りましょう。

墓参り先祖供養する日は
 年忌法要、祥月命日しょうつきめいにち、春秋の彼岸やお盆のほか、ていねいな場合は、月命日にも先祖の墓にお参りして先祖供養をします。
墓参り先祖供養に必要なもの
 真言宗成田山国分寺のような納骨堂の場合は不要なのですが、先祖代々墓の場合は墓石を掃除するタワシ、雑巾、水を入れる桶かバケツが先祖供養には必要ですが、これらは墓所や霊園にあらかじめそろえてあるところが多いものです。線香、ロウソク、供花、お供えなども、墓所に売店があって、売っているところもあります。しかし、先祖への供花やお供えは、故人の好きだったものを用意していきたいものです。
墓参り先祖供養の仕方
  1. 先祖供養で墓に着いたら、まず、墓地や墓石を掃除します。古くなった卒塔婆は、除いて燃やしますが、火をたくことを禁じられていたら、墓地の棄却箱に入れます。真言宗成田山国分寺の納骨堂の場合も先祖代々墓ほどではないですが棚などを掃除します。
  2. 水鉢に水を満たし、花立に花を供え、灯明をあげて、お供えを飾ります。お菓子や果物などは半紙の上に供えます。納骨堂の場合はそれぞれの施設によって供養の仕方が若干異なりますので注意が必要です。
  3. 次に線香を手向けます。このときは束のまま火をつけます。故人と縁の深い順に、手桶の水を墓石にかけ、合掌して礼拝します。真言宗成田山国分寺では手提げ焼香呂を用います。
  4. 先祖代々墓参りが終わったら、お供えしたものを片付けて、きれいにして帰ります。特にロウソクや線香の火は、消えたことを確認します。納骨堂は火気厳禁の場合が多いので先祖供養の際はご注意ください。
 菩提寺に墓、納骨堂がある場合は、先祖供養の墓、納骨堂参りの前に必ず本堂に立ち寄って、本堂の仏様にお参りしてから墓参りします。真言宗成田山国分寺の本堂には本尊不動明王、薬師如来、能満虚空蔵菩薩、聖天様が鎮座されていますので納骨堂参りには是非お参りください。

日々の先祖供養

 日々の暮らしを先祖に感謝し、お勤めする供養について説明します。

先祖供養のお供えの作法
 朝、一番に炊き立てのご飯と水かお茶を供えます。花立にはできるだけ生花を供えたいものです。四十九日までは、毎日取り替えるようにします。先祖供養のための仏壇があれば問題はありませんが、故人が始めての仏様ですぐに仏壇を購入できない場合は、必要な仏具をそろえ、家具の上などに位牌とともに置いて、お参りします。先祖供養の仏具としては前香炉と花立、ロウソク立てが最小限必要で、これを「三具足」といいます。そのほか、ご飯を盛る「お仏飯器」水やお茶を供えるための「茶湯器」、菓子や果物を供える「高杯」もあったほうがよいでしょう。先祖供養の日々のお供えのほか、故人の好物や初ものの果物を買ったとき、あるいは来客があっていただき物をしたときなど、その都度供えたいものです。
先祖供養のお参りの作法
 宗派によって先祖供養のお参りの作法には多少違いがあります。共通するのは、朝起きて洗面をすませ、身支度してから、仏壇に向かうことです。先祖供養の仏壇の扉を開き、仏壇の中を掃除します。花が枯れていたら取り替えましょう。灯明をともし、線香を立てます。次にご飯と水を供え、合掌礼拝し、そのあとは、各宗派による朝のお勤めをし、灯明を消します。仏飯は朝のうちに下げて、家族がいただきます。内扉のある仏壇の場合は、日中はこれを閉じて、外扉だけを開けておきます。夕方、内扉を開けて礼拝し、ロウソクと線香が消えるのを確認して、内扉と外扉を閉じます。

宗派による先祖供養の祀り方の違い